同和行政による一般校の我慢はもう終わりにしたい

江川繁市会議員

2009年12月7日


 江川議員は浪速区の栄小学校について、1975年に約77億円かけて、1000人規模の超豪華校舎を建設したにもかかわらず、現在は150名の在籍児童であることを示しました

 
 また現地調査したパネルも使い、ほぼ1フロアを1学年で使用している実態、芝生で覆われた2つある中庭や1000人入れる食堂、プラネタリウムなどそのケタ違いの学校施設の実態も明らかにし、学校の計画・設置を所管する教育委員会の認識を質しました。
 
 教育委員会は「地域の実態や教育活動の内容等を勘案して特別教室など整備してきた。その後児童数が減少し空き教室が多くある。施設整備には大阪府の同和地区小中学校施設整備事業資金貸付制度を活用して行った。制度がなくなった平成9年以降は全小学校で同じ基準で整備してきた。」と答弁しました。
 江川議員は、2002年3月まで全国で同和対策は行われたが、このような異常な施設整備をするような施策は出てなかったはずで、大阪市の異常な乱脈同和行政の象徴の1つになっていると指摘しました。

 また江川議員は、学校維持運営費について、児童数が栄小学校の2倍にもかかわらず栄小学校の半分以下の学校維持運営費しかない一般の小学校の実態などを示し、ゆがんだ同和行政が未だに尾を引いていると指摘するとともに、長期展望を持たずに1000人規模の学校を作るなど、同和対策のもとで無駄遣いをすすめてきた教育委員会の反省と責任を教育長に質しました。永井教育長は「当時の状況下で必要な整備を行った。学校維持運営費は学校規模が大きく経費がかかっている。配当基準は一律同じ。」との答弁にとどまりました。江川議員は、市の財政状況が厳しく、財政の総見直しをしなければならないこの時期に、同和行政に屈服してきた教育委員会は陳謝し、新たな教育環境の整備をすすめるべきだと強く指摘しました。
 続いて江川議員は、未だに続いている同和加配に関して質疑しました。法的には2002年3月で同和校への特別扱いが終了しているはずなのに、不公正な加配が続いていることについて教育委員会に質しました。教育委員会は「いわゆる同和加配は廃止されている。現在は児童生徒支援加配などを、各小中学校の実態調査を行い、配置している」と答えました。江川議員は、市内どの学校も悪戦苦闘しながら現場でがんばっている。一人でも二人でも公平に加配する事が教育委員会のつとめであり、不公平な加配
は直ちにやめるべきであり、また病気などで教師が足りない状態が続いている現状を直ちに改めるべきだと厳しく指摘しました。
 最後に江川議員は平松市長に対し、このような不公正乱脈な同和行政を続けている実態について感想を求め、直ちに是正すべきだと質しました。平松市長は「栄小学校の実態はぜひ現場を見たい。35年たってなぜ有効に活用出来ていないのか、ムダが多い。有効な方策を具体的に出さなければならない。加配については教育委員会の答弁の通りであり、市民の皆さんに納得していただける情報を出す努力が必要で、改善すべきは改善する。」と答弁しました。江川議員は、学校の実態を把握して公平な是正を改めて強く求めました。
 この後、栄小学校は今後難波特別支援学校に移転されることが決定されました。難波特別支援学校の職員に聞いてみると、確かに3,4年語に移転されるそうです。ただ、今でも難波特別支援学校は定員オーバーの状態で、生徒も教師もあふれかえっているそうです。しかもグランドは中庭程度で、プールは10メートルしかなく、体育館は講堂としては使えるが運動するような広さはないということです。栄小学校との差は異常ですね。同和行政の異常さでもあります。
 よく市民はだまって税金を出しておられました。


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2010/11/27 13:45 | Comments(0) | TrackBack() | 同和教育とはなんだったのか

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